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脳血管疾患の歩行練習で考えなければいけないコト

脳器質に病変が生じた場合、離床可能の有無に限らず、ベッドサイドよりリハビリを進めていくことになります。

その中で離床が可能な場合、日常生活動作の自立度を高めるため、平行棒で立位をとることや、介助を含めた歩行練習を行うことも多いと思います。

ここで大切になるのは非麻痺側の過活動が起きていないかどうかです。

非麻痺側の過活動が起きたままだと、非障害側の脳が活発となり障害脳が抑制され神経ネットワークの再構築に至りづらくなります。

その方法でも患者さん自身が望めばそれで良いかもしれません。

しかし、非麻痺側優位による麻痺側の異常な連合運動を伴った歩行は学習されてしまい、その後修正しようとしても困難を来してしまいます。

特に、身体の中でも回復しにくい足部はシューホーンブレースなどで固定されてしまうと足底内における重心移動が狭小化します。

狭小化するとロッカーファンクションの機能低下となり、バランス戦略も取れなくなるため、代償的な運動パターンと動作パターンとなってしまいます。

中にはシューホーンブレースも必要な方はいらっしゃいますが、大切なのは非麻痺側の過活動を起こさなくても姿勢保持ができるようになることです。

非麻痺側からのオーバーフローにより麻痺側へ刺激を入れることや非麻痺側を抑制し、麻痺側の使用意識を活性化することが臨床では重要となります。

オーバーフローしない強固な非麻痺側の過活動は麻痺の機能回復を遅らせます。

装具や非麻痺側に依存しないようなリハビリのプランを立て、あくまでもリハビリが介助にならず、他動的にならないように携わることが求められます。

患者さん自身が随意的であり、目的を持てるリハビリプランを提供することが大切です。

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