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運動の再学習を促せる療法士の強み

フィードフォワード機構を考える

脳血管疾患の方をリハビリする中で考えなければならないことは運動の再学習です。

脳血管疾患になってしまう以前より獲得してきた歩行や食事動作などの自動的な運動プログラムは、過去の経験によって意識せずとも行うことが可能となります。

その経験を用いることで、動作を遂行することをフィードフォワード機構と言いますが、日々変化する環境によって対応の方法は変わっていくことになり、それは経験に基づくものとは異なることが多いです。

その変化する環境へ対応するために必要なことは、その課題をどうすれば遂行できるか探索することが求められます。

その結果、手がかりが見つかり、粗大だった動作を修正しながら遂行することができるようになります。

これをフィードバック機構と言います。

歩行を例にとると、過去の経験により、歩き出しのことは意識できても、以前は無意識で行っていた動作であるため、反って意識的に行うのは難しくなることがあります。

その場合に、セラピストが行うことは手がかりを与えるための気付きを提供することです。

下肢への荷重感覚を入れることが気付きになるのか、体重移動を経験することで気付きになるのか、さらには寝返りで気付くこともあるなどその方法は様々です。

それを評価できるのがセラピストの能力であり、ただ歩かせる、綺麗な立位姿勢を保持するなど短絡的なリハビリにならないための手段にもなります。

短絡的なリハビリ、目的のないリハビリはその方自身の意欲を低下させ、代償動作が増えます。

セラピストは過去の経験とこれからの経験を繋ぎ合わせる手がかりを与えることが大切です。

 
《セミナー情報》
『運動連鎖に基づく姿勢・動作分析からの治療展開 』
●日程
・第1回 基礎バイオメカニクス、運動連鎖、姿勢・動作に影響する要因、触診
10/23(日)10:00〜16:00
・第2回 アライメントの捉え方、静的姿勢分析、動的姿勢分析、症状との関係と治療展開
11/20(日)10:00〜16:00
・第3回 基本動作分析、歩行への繋げ方、歩行分析、症状との関係と治療展開
12/18(日)10:00〜16:00
●講師:中村祐太先生
●セミナー詳細
http://rinsyo-gakko.jp/kiso/undorensa/(講義資料が一部閲覧できます!)
●申し込みフォーム
https://business.form-mailer.jp/fms/ecd1772360265

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