ブログ

評価の技術が治療にも繋がってしまう?!評価の正確性に重要な触診とは?

臨床においても、研究においても評価の正確性は最重要項目

“前回の評価結果と今回の評価結果が真逆”
“患者さんの状態が改善したのか、評価が間違っているのか判断がつかない”

こんな経験をしたことのあるセラピストも少なくないと思います。
このような状態では治療の効果判定はもちろんのこと、治療さえもうまくできていません。
特に、触診や視診など主観的な評価で正確性を欠いてしまうことが多くなります。

それでは、どうすれば正確な評価が可能となるのでしょうか?

評価を正確に行うには大きく2つの要素を整える必要があります。

セラピストの状態を整える

主観的な評価であるということはセラピスト側の精神的、身体的な安定さも評価の正確性に関わってきます。
嫌なことや腹だたしいことがあった後に評価・治療するとあまり良い結果が得られません。
常に平常心でいることは難しいですが、体調管理や身体は整えておくことが重要です。

また、セラピスト側の状態で評価結果が変わるということを知った上で介入することで評価にズレが生じた際の判断材料となります。
身体を整えるということはセラピスト自身がリラックスした状態を作るということです。
方法は人それぞれだと思いますがストレッチやランニング、エルゴメーターなど患者さんに指導しているような運動で良いと思います。

患者さんの状態をより日常に近い状態にする

患者さんの状態を日常に近い状態にするということは〝不快な状態を作らない〟ということです。

他人に見られている・触られているという環境は患者さんにとって非日常であり、それだけでも不快な刺激となります。
そのため、触診で相手を不快にさせないタッチをすることで、より日常に近い状態を作ることができます。

それでは、不快な刺激とはどのようなもので、患者さんはどのような反応を起こすのでしょうか。

快・不快を決める2つの情動

快・不快刺激は情動によって支配されており、『快=報酬系』『不快=嫌悪系』と呼ばれています。
報酬系の図
『報酬系』は腹側側被蓋野より起こり、ドーパミンが産生され側坐核にて放出されます。
ここから報酬系回路が前頭前野に伝達され、意識的な喜びの体験へと変換されます。
大脳辺縁系、帯状回と連絡することで学習や記憶に結び付けています。
嫌悪系の図
一方、『嫌悪系』は不快な触刺激が脊髄視床路を通り視床に達した後、2つの経路に分かれます。
一つは感覚野→海馬と伝達し意識に上る経路。
もう一つは扁桃体→視床下部へと伝達され、自律神経系に働きかけ、心拍数や筋緊張を変化させる無意識的な経路。
大切なことは意識的な経路より無意識的な経路の方が早く伝達されるということ。
つまり、不快なタッチをすると患者さんが不快と感じる前に身体が反応しているということです。
逆に、タッチの技術が向上することで日常の状態で評価することが可能となり、患者さんの状態も安定してきます。

このようにセラピスト自身の状態を整える&患者さんがよりリラックスした状態を作ることで、評価が安定し治療の効果も向上します。

参考文献


さらに深く学びたい方はこちらのセミナーがおすすめ!

肩の触診セミナー
『触診上達理論〜触診スキルアップの考え方〜』【肩関節編】←セミナー詳細をクリック!!

・内容:肩関節の骨・筋・靭帯・動脈の触診(肩甲骨・上腕骨・肩鎖関節・胸鎖関節・烏口鎖骨靭帯・回旋筋腱板・大円筋・小胸筋など)、問診のコツ、解剖学的知識の確認、骨、靭帯、筋の触り分け方etc…
・日時:7/2(日)10:00〜16:00
・講師:押川 武将先生(東馬込しば整形外科 理学療法士)
・定員:25名

7/2(日)
『触診上達理論~触診スキルアップの考え方~』
申し込みボタン

 

blog_botan1
blog_botan2
blog_botan3

 

触診セミナーテキスト 無料プレゼント

fullsizeoutput_26bc

過去に開催された「触診セミナー」のテキストを特別プレゼント!(このプレゼントは予告なく終了することがあります)
触診セミナーテキスト
無料プレゼントご希望の方はこちら

 

関連記事

  1. 関節可動域訓練をすると悪くなるケース
  2. トレーニングすることが難しい大腰筋
  3. 【運動連鎖】その動きには利点もあれば欠点もある
  4. 【運動連鎖】姿勢から紐解く上行性運動連鎖〜足部と全身の関係性〜
  5. おろそかにしやすい運動学の基礎知識【張力-長さ曲線】を徹底解説!…
  6. 見落としてはいけない”慢性的な腰痛”の原…
  7. 触診って“皮膚”にしか触れてない?
  8. 正常動作を知ることでわかること

最近の記事

PAGE TOP