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触診が上達するための〝ちょっとした〟考え方

触診は理学療法の評価・治療の基本

例えば、大工さんがかんなの使い方がわからなければ、木を削ることができず家を建てることはできませんよね?

同じように、触診ができないということは評価ができず治療ができないということです。

しかし、触診が上達するためにはある程度の経験と知識が必要です。また、闇雲に患者さんを触るだけでは触診は上達しません。

『苦手だけど時間がかかるため、勉強する気が起きない』というセラピストのみなさんもいるのではないでしょうか。

実は触診を上達させるポイントは2つだけです。

触診の上達に必要な“感覚”とは

1つ目は感覚です。

感覚は誰にでも備わっているもの。しかし、人によって感じ方、得られる情報の種類、質、量が全く違います。

なぜか?

それは認識の違いです。

認識の仕組みの図

感覚は受容器から得た情報を求心性繊維によって脳へ伝えます。
ここで感覚を知覚しこれまでの解剖学の知識や触診の経験からその組織が何なのか認識します。

手から得られた情報にどれだけ気づき、どれだけ言語化し、解剖学とつなげることができるかで触診によって得られる情報の内容が決定します。

つまり、触診は気づくことから始まるのです。

気づくためには『順応』を意識しながら触診することが大切です。
順応とは持続的な刺激により感覚の閾値が上昇し,主観的な感覚が次第に弱くなること、慣れです。

みなさんは食事をしていて、豆腐や豆を潰したり滑らせたりすることなく口まで持っていくことができると思います。
これは、直接触れているわけでもないのにお箸から食物の硬さを知覚し、その硬さに合わせたお箸の力加減を調整しているのです。

これが順応です。

触診では各組織を介して患者さんの状態を把握し、組織を操作して体内の組織に力を加えることで、評価や骨操作を行うことができます。

触診では皮膚や衣類しか直接触れることができません。
筋にしても骨にしても直接触れることは不可能であり、触診で得られる情報は組織が深いか浅いか(認識しやすいか、しづらいか)、セラピストがどこまで力を加えることができるかによって変わってきます。

まずは『触診できない組織がある』という固定観念を外すとことから始まります。
『触れるか触れないか』ではなく『認識できるかできないか』ということです。

触診の上達に必要な解剖学的知識とは?

2つ目は解剖学的な知識です。

特に、平面的な解剖ではなく奥行き、3Dでの解剖学的な知識が必要になります。
しかし、解剖学的な知識ばかり追求してしまうと知識に縛られてしまい、実際に感じている情報を正確に認識できなくなります。

知識にとらわれるとその枠でしか患者さんを評価することができなくなってしまいます。

その場での感覚と解剖学的な知識のバランスが大切であり、その場で素直に感じた感覚から解剖学的な知識を付けていくことが1番の上達への近道ではないかと思います。

そのためには、各組織(骨・筋・靭帯など)の感覚を大まかに知っておく必要があります。

そうすることで効率的に学習することができ、触診もより上達しやすくなります。

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