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説明できる?姿勢評価で見落としてはいけない「質量中心」の捉え方と運動連鎖

姿勢制御には3つの要素がある

臨床において、まずクライアントと対面したとき、セラピストが注目するのが「姿勢」です。

ヒトの姿勢は基礎的な知識がなくても、観察者の目を通して「観察」することはできます。

しかし、臨床現場における評価では、ただ単に「観察」するだけではなく、クライアントの状態を把握した上で治療アプローチまでを選択しなければなりません。

今回は、姿勢の評価を行う際に必須な基礎知識である「質量中心」について臨床的な捉え方をお伝えします。

地球上にいる限り、ヒトは「重力」を受けて生活しなければなりません。我々はその重力に適応しながら生きています。

姿勢制御には、

【前庭系】

【視覚系】

【体性感覚系】

以上、3つが関与しているといわれています。

これら3つの受容器からの感覚情報が脊髄、または脳を介してそれぞれの筋紡錘へと刺激を送られることで、動作という身体反応が得られています。

その際に、重要な筋として捉えなければいけないのは「抗重力筋」の存在です。

脊柱起立筋
腹直筋
大臀筋
大腿直筋
ハムストリングス
下腿三頭筋
前脛骨筋etc…

これらの筋は身体重心の位置によって緊張の度合いは異なり、微妙な姿勢のずれへの変化も可能です。

さらには、これらの筋以外にも姿勢の崩れによりストレスが生じます。なぜストレスが生じるかというと、身体重心のズレを修正するよう身体は自然と働くからなのです。

ここがポイントで、逆を言えば身体重心を捉えられれば機能的な障害の予測がつきます。静的な姿勢の状態は、必ず動作にも影響します。

クライアントと対面したとき、問診を始める時などに意識して観察してみましょう。

まず座位でもいいです。立位でもいいです。臥床していなくてもベッドに寝ていれば背臥位でも姿勢は観察できます。初めは左右の偏りがないか見てみてください。

そして前額面、矢状面、水平面から左右差を見てみましょう。左右差の歪みがあれば、必ずといっていいほど重心のずれは存在します。

静的な左右差、偏りを見つける姿勢評価は健常者や友達同士でも十分に練習できます。

まずは身近な人に協力してもらい練習してみましょう。まずはやってみて、何度も繰り返してください。

身体重心を捉えるにはここをみろ!

では、さらに細かくどこにポイントを絞って診ていくのか?具体的に解説していきます。

ヒトの解剖学的肢位は機能的肢位といい、個々の筋が張力を発揮しやすい肢位となっています。

基本的立位姿勢の理想的アライメントは「基礎運動学 第6版」(※参考文献参照)にも載っていますが、姿勢を捉えるにはランドマークを見つけると左右差が捉えやすいです。

前額面では肩峰・肩甲骨・脊柱のカーブ・腸骨稜・PSIS・踵骨をまず見ていきます。

これらは本来左右対称に同じ高さにあるはずですが、筋の緊張や体幹の回旋、骨盤の歪み、下肢のアライメントなどにより非対称となってしまします。

それを踏まえ、矢状面を見る際には重心線がどの位置に落ちているのか、通過ラインに対して頭部・体幹・下肢はどう対応しているかを観察します。

さらに水平面の観察ポイントは頭部・胸郭・骨盤の回旋です。

これは3Dで立体的に姿勢をイメージできなければ繋がりをみることはできません。回旋が入ることで姿勢制御が自然と働き、回旋方向へ重心の位置は移動します。

たとえば、体幹の左回旋が入れば左脚に荷重が乗りやすくなり、歩きだしは自然と右下肢から出やすくなります。

一側に重心が乗っていることで体側下肢は振り出しやすくなっています。

イメージしにくい方は真似をしてぜひ試してみてくださいね。

参考文献


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