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【脳卒中リハ】脳血管障害を捉える上で注意すべき”運動の悪循環”とは?

運動を多様化させることが重要

脳梗塞などで神経系が変化すると、代償的な戦略が構築されてしまい、ある部位の関節機能や筋機能は不活動となり、麻痺による機能不全とは別に機能低下にもなってしまいます。

その不活動をそのままにしておくと代償戦略が優位となり負の運動学習に至ってしまいます。その負の運動学習が運動制御の機能も低下させ、運動を起こす適切なタイミングや分節的な動き、さらには空間的協調性も低下させ、異常運動パターンとなってしまいます。

そのような身体環境下での運動は多様性が無くなり、様々な刺激による感覚入力も一方向性となり、出力も一方向となることから代償動作がより強固となりADLレベルも下がってしまいます。

このような運動学習の悪循環にならないためにも運動を多様化させることが脳卒中を罹患された方には必要になります。

介入する上で必要な予後予測の根拠

単純にある動作を獲得したいときはその動作を反復していればその動作に対する運動入力はなされるため回復していくものですが、それだけでは粗大な運動パターンしか構築されず質の高い運動パターンは粗大な運動パターンに埋もれてしまいます。

そのときに必要になることが予後予測です。

ある動作における運動の構成要素で筋促通・筋緊張コントロールしなければいけない部位はどこなのか、それが改善すると動作がどう変わるのか、その動作が変化したらその方の生活はどうなるのか、そこまで考えることができて初めて予後予測となります。

特に急性期の場合は、介入期間も短いため、今後の方針決めには難渋することもあると思いますが、リハセラピストが意見をいえるところはこの動作における予後予測のため、リハビリテーション評価はその方自身の生活に影響を与えることになります。

病態知識や治療技術は必須ですが、それらは考察力が無いと活かされません。片麻痺パターンと一概に言われてもその内容は個人個人で異なり、介入の仕方も変わります。

脳卒中の方の運動を多様化するためには治療者の介入の選択と根拠が求められ、その上で知識や技術が活かされます。治療と思って介入していたとしても、その方にとってはただの介助になってしまっていることも少なくありません。

運動学習の悪循環にならないためにも治療に意味を持たせ、介入することが大切です。

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