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骨盤アプローチのコツは『妄想力』!?

骨盤帯を学ぶと治療の幅が広がる

AKAや頭蓋仙骨療法など治療において、骨盤帯が治療手技の中核を成すことが多くあります。
その理由は、骨盤帯は体幹と下肢のつなぎ目の役割をしており、血管や神経などの分岐点となっているという構造上での特徴があるためです。

また、両下肢からの反力を体幹や頭部へ届けすぎないように衝撃吸収するため、力学面でストレスがかかりやすいという理由もあります。

つまり、骨盤帯は構造上も力学面でも問題が起こりやすい部位と言えるのです。

これらの理由から骨盤帯の治療法を知ると、治療の選択肢を広げることができます。

骨盤帯評価のコツ

どんなに有効な手技を学ぶことができても、目の前の患者さんの骨盤帯の問題点を把握できなければ治療効果は得られません。

骨盤帯の評価ができなければ、治療の決定はできないのです。

骨盤帯の評価の一つに触診があります。
触診において解剖学のイメージができるかどうかは触診の正確性やタッチの繊細さに関係してきます。
特に、骨盤帯は筋・動静脈・神経などが入り組んでおり、層別に触り分けする必要があります。

層別の触診には3Dでのイメージが重要です。

つまり、知識に基づいた妄想力がモノをいいます。

骨盤帯の筋で層構造となっているものの例として殿筋群があります。

大殿筋

起始;後殿筋線後方、仙骨外側縁、尾骨外側縁、胸腰筋膜、仙結節靭帯
停止;腸脛靭帯、殿筋粗線

中殿筋

起始;腸骨の外表面で前・後殿筋線の間
停止;大腿骨大転子の外側面

小殿筋

起始;腸骨の外表面で前・下殿筋線の間
停止;大腿骨大転子の前面

大殿筋は上部筋束と下部筋束に分かれます。
また、腸骨以外にも胸腰筋膜や仙結節靭帯から起始し、上部筋束は腸脛靭帯に、下部筋束の一部は殿筋粗面に、下部線維は大腿外側筋間中隔につながっています。
そのため、胸腰筋膜や大腿四頭筋などの大腿部の筋の状態によっても大殿筋の伸張性や機能は変わってきます。

中殿筋は腸骨と殿筋筋膜より起始しており前方の線維と後方の線維で走行の方向が変わります。

小殿筋は中殿筋の深層にあり、しばしば梨状筋と癒着していることがあります。

上殿神経・動静脈は中殿筋と小殿筋の間を走行しています。
中・小殿筋の筋緊張亢進や筋硬結により上殿動静脈の血流低下による殿部のしびれや神経絞扼による中・小殿筋、大腿筋膜張筋麻痺などの原因となる場合があります。
中・小殿筋は梨状筋と同じ深さにあり、一部は繋がっています。
そのため、中殿筋下方と梨状筋上方の境界線は不明瞭であることが多くあります。

このように、骨盤帯周囲筋の構造上の特徴や機能を知った上で触診することで、より3Dでのイメージが鮮明になります。
また、中殿筋と梨状筋のように境界が不明瞭な筋は他にもたくさんあるため、筋の認識をする上では構造上の特徴や筋、筋膜同士のつながりを知っておくことは重要です。

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