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今回学べる内容はこちら!
・多裂筋の基本的情報(解剖生理学)
・日常生活でどう多裂筋は使われているか
臨床でもよく出てくる腰痛ですが、多裂筋は評価の中でも高確率で出てくる筋肉の一つです。
今回はそんな多裂筋に注目していきたいと思います。
多裂筋を知る上で、まずは基本的な知識からおさらいしていきましょう。
こう見ると多裂筋ってたくさんあるなーと思いますね。
多裂筋はたくさん数があるという風に認識しているかと思いますが、実は多数の繊維があることを示しています。
多裂筋はイラストで見てわかる通り、 C2から仙骨まであります。
その中でも最も発達しているのが下位腰椎です。
わかりやすいのが、脊柱起立筋と多裂筋の割合で示されています。
上のイラストでもあるように、中位腰椎レベルでは脊柱起立筋と多裂筋の割合が1:1ですが、下位腰椎レベルでは多裂筋が約80%の割合を占めています。
それだけ、下位腰椎レベルでは多裂筋の働きが大切だということです。
もう一つ、多裂筋の支配神経は脊髄神経後枝内側枝です。
これを下のイラストでも確認しましょう。
下のイラストを見るとわかるかと思いますが、多裂筋の近くに椎間関節にも脊髄神経後枝内側枝が枝分かれしています。
つまり、椎間関節で何らかの炎症や障害が起きると同じ神経支配である多裂筋にも反射的に攣縮が起きたりします。
多裂筋は日常生活の多くの場面で使われています。そんな多裂筋の状態を生活場面に分けて紹介します。
基本的には初めの方に話した、多裂筋と脊柱起立筋の話しの下からも推測できるかと思いますが、多裂筋は骨盤帯から始まる脊柱の安定化に大きく作用しています。
ちなみに作用として脊椎前弯や脊柱伸展などの作用がありますが、脊柱を動かす筋としてはほとんど働かなく、スタビライザーとして作用を持っています。
歩行時は多裂筋に関わらず、脊柱起立筋なども働きます。
これら腰の筋は歩行のフェーズで言えば踵接地時に最も働き、体幹屈曲の制動に作用すると言われています。
自分で腰部多裂筋のあたりを触診しながら踵接地の動作を行うと実際に収縮してるのがわかると思います。
(※移動動作の解釈 参照)
階段昇降は歩行を少し応用したものと考えます。
歩行と違うのはより上下の重力があることです。
昇りの場合、最初に足を上げます。
この際に働く筋は腹斜筋群や脊柱起立筋、腰部多裂筋などがあります。
両脚立位から片脚立位になったときに働きが増加するのは内腹斜筋と腰部多裂筋と報告されています。これは立脚側です。
次の動作としては段差に足を接地させて登るかと思いますが、この際も片脚立位と同様に接地させた方の多裂筋などが働きます。
楽な座位姿勢をとろうとすると、骨盤後傾位になりますね。いわゆる猫背です。
それをならないように制御するのが腹筋群や腰背筋群ですが、近年の研究では特に多裂筋の収縮が重要だと言われています。
下のものを持ち上げる動作をリフティング動作と言いますが、このリフティング動作の際にも多裂筋は脊柱起立筋と共に働きます。
これまでのことを考えると多裂筋は日常生活の場面では欠かせない筋肉の一つだとわかりますね。
臨床の場面でも関わることが多いのでここで基礎をおさらいしておきましょう。
文責:松本渉(臨床の学校)
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