非特異的腰痛に対するリハビリテーション

非特異的腰痛に対するリハビリテーション

腰痛の慢性化を避けるには?

腰痛を抱えている方は、4人に1人と言われています。
このような方々の腰痛の原因は、器質的なものと非器質的なものに分けられ、その多くは非器質的要因のために腰痛となっていることがほとんどです。
最近では、脊椎に器質的変化があったとしても腰痛とは関係ないと言われています。
ちょっとした腰部の筋の痛みでも、その痛みがあれば、痛みをかばうために動作が狭小化し、本来とは違った動きを選択するようになります。
その運動パターンが構築されると、姿勢を安定させることができず、筋間協調性が破綻してしまいます。
そうなると、筋が廃用を起こし始め、日常生活の運動量に耐えられなくなってしまいます。
これが、悪循環となり、腰痛の慢性化が起こってしまいます。
そのため、腰痛があると生活や仕事に支障を来たしている人は少なくなく、そのせいでよりストレスを抱えてしまいます。
これに対し、セラピストは身体評価の下、筋間協調性を整え、運動パターンの再構築をすることで、腰痛改善に寄与できます。
その結果、姿勢がよくなった、動けるようになったという経験により、動作狭小化も是正され、行動範囲が広がります。
また、腰痛には社会心理的要因も大きく関与しているため、痛みにだけ焦点を合わせた関わり方をしていると依存心が生まれてしまいます。
セラピストが腰痛を有している方と関わる際は、痛みを取ることではなく、姿勢や動作を再構築し、その結果、痛みが気にならなくなるという関わり方が再発予防も含め重要です。

疼痛慢性化の原因はなにか?
入院や外来、介護分野において痛みを訴える方は多く、様々な診療科で痛みの治療は行われています。
注射や薬物療法などで疼痛コントロールを図ることで痛みが改善する方もいらっしゃいますが、痛みが取れず生活に不安を抱えている方も少なくありません。
このような不安を抱えたまま行動すると、疼痛行動を招き、
痛みが出ないように生活するため生活圏が狭小化し、QOLは低下してしまいます。
この行動があると痛みの悪循環を生みだし、慢性化に繋がってしまいます。
国際疼痛学会では「実際に何らかの組織損傷が起こったとき、または組織損傷を引き起こす可能性があるとき、あるいはそのような損傷の際に表現される、不快な感覚や情動体験」定義づけられています。
この定義からも分かるように、痛みは不快な感覚や情動体験から引き起こされるため、
器質的な損傷や外傷が治癒されても痛みが蔓延化している場合は、
この不快な感覚や情動体験に対し何らかの対策をしていかなければなりません。

慢性痛に対するアプローチを学ぶ
痛みは、人には必ず備わっていなければならない生理学的反応のため、セラピストは痛みを取るというよりも痛みを気にせず生活できるADLレベルを上がるように身体機能を向上していくことが求められます。
痛みは、体の間違った使い方によって引き起こされていることが多いです。それは身体感覚に対して、体性感覚と視覚情報が一致していないことで起こります。その感覚のズレが異常な感覚を生みだし、それを自分自身に気づかせるために痛みとして信号を出しています。
つまり、慢性痛のリハビリテーションは、痛くても動いて平気だという痛みに対する認識を是正することと、間違った体の使い方を修正することが求められます。
本セミナーでは、主に若手セラピストでも痛みに苦手意識を持たないように介入できることを目的とし、慢性痛を有している方と関わる際に必要な痛みの基礎知識と評価・運動療法を含めた介入方法をお伝えします。


講義トピック

テーマ【腰痛に対するリハビリテーション】

  • 痛みの学術的知識(痛みとは、生理学的機構、急性痛と慢性痛、痛みのコントロールと悪循環、痛みと教育、疼痛行動など)
  • 他職種との関わり方
  • コミュニケーション方法
  • 痛みを有する脊柱疾患について
  • ホームエクササイズの重要性について
  • 身体協調性に必要な腹圧と脊柱機能について
  • 体幹機能評価
  • 姿勢・動作評価
  • 運動療法
  • 症例提示

※講義内容は変更する可能性があります。

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講師:山口 亮先生

西鶴間メディカルクリニック リハビリテーション科
理学療法士療養型病院、急性期病院で勤務後、ペインクリニック専門の外来クリニックに従事。整形外科術後や脳卒中、内科的疾患などを担当し、現在では、慢性痛の方を中心に理学療法業務を行っている。
日時 料金 会場 定員
8月27日(日)10:00〜16:00 12,960円
(税込)
東京都墨田区圏内(申し込みされた方に連絡します。) 25名

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