頸肩腕症候群に対するリハビリテーション

頸肩腕症候群に対するリハビリテーション

慢性化につながりやすい頸肩腕症候群

臨床において頚部や肩が痛いという方を担当する機会も少なくないと思います。
肩に関しては下肢や腰部などと異なり、非荷重肢でもある上肢は感覚が入力されづらい点があります。
そのため、反対側で生活動作も対応できてしまうため、一度痛みが起きると不動により関節制限を来たしやすい部位でもあります。
また、頚部も同様に、痛みを有すると頸部の動きを狭小化し、体幹での代償動作で対応ができてしまいます。
これらのことから、頚部や肩は運動機能の低下に伴い、関節拘縮も起きやすい部位でもあります。
これに対し、硬いからとストレッチやROMexを積極的に行ってしまうと症状を悪化させることもあります。
ストレッチやROMexも必要ですが、痛みにより運動機能が低下したことで不動となってしまった場合は、セラピストはなぜ痛みが出たのかを評価し、その問題点に介入していかないと症状緩和には至りません。
頚部や肩関節は立ち直りやリーチなども行う部位でもあるため、不動を起こすと生活制限だけでなく、バランス不良にもつながってしまいます。
頚部や肩に痛みがある方には、動作や生活背景を考慮しながら、介入していくことが大切です。

疼痛慢性化の原因はなにか?
入院や外来、介護分野において痛みを訴える方は多く、様々な診療科で痛みの治療は行われています。
注射や薬物療法などで疼痛コントロールを図ることで痛みが改善する方もいらっしゃいますが、痛みが取れず生活に不安を抱えている方も少なくありません。
このような不安を抱えたまま行動すると、疼痛行動を招き、
痛みが出ないように生活するため生活圏が狭小化し、QOLは低下してしまいます。
この行動があると痛みの悪循環を生みだし、慢性化に繋がってしまいます。
国際疼痛学会では「実際に何らかの組織損傷が起こったとき、または組織損傷を引き起こす可能性があるとき、あるいはそのような損傷の際に表現される、不快な感覚や情動体験」定義づけられています。
この定義からも分かるように、痛みは不快な感覚や情動体験から引き起こされるため、
器質的な損傷や外傷が治癒されても痛みが蔓延化している場合は、
この不快な感覚や情動体験に対し何らかの対策をしていかなければなりません。

慢性痛に対するアプローチを学ぶ
痛みは、人には必ず備わっていなければならない生理学的反応のため、セラピストは痛みを取るというよりも痛みを気にせず生活できるADLレベルを上がるように身体機能を向上していくことが求められます。
痛みは、体の間違った使い方によって引き起こされていることが多いです。それは身体感覚に対して、体性感覚と視覚情報が一致していないことで起こります。その感覚のズレが異常な感覚を生みだし、それを自分自身に気づかせるために痛みとして信号を出しています。
つまり、慢性痛のリハビリテーションは、痛くても動いて平気だという痛みに対する認識を是正することと、間違った体の使い方を修正することが求められます。
本セミナーでは、主に若手セラピストでも痛みに苦手意識を持たないように介入できることを目的とし、慢性痛を有している方と関わる際に必要な痛みの基礎知識と評価・運動療法を含めた介入方法をお伝えします。


講義トピック

テーマ【腰痛に対するリハビリテーション】

  • 痛みの学術的知識(痛みとは、生理学的機構、急性痛と慢性痛、痛みのコントロールと悪循環、痛みと教育、疼痛行動など)
  • 他職種との関わり方
  • コミュニケーション方法
  • 痛みを有する頚部・上肢疾患について
  • ホームエクササイズの重要性について
  • 身体協調性に必要な腹圧と脊柱機能について
  • 頚部・上肢機能評価
  • 姿勢・動作評価
  • 運動療法
  • 症例提示

※講義内容は変更する可能性があります。

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講師:山口 亮先生

西鶴間メディカルクリニック リハビリテーション科
理学療法士

療養型病院、急性期病院で勤務後、ペインクリニック専門の外来クリニックに従事。整形外科術後や脳卒中、内科的疾患などを担当し、現在では、慢性痛の方を中心に理学療法業務を行っている。

日時 料金 会場 定員
9月24日(日)10:00〜16:00 12,960円
(税込)
東京都墨田区圏内(申し込みされた方に連絡します。) 25名

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